石油カルテル10

2013年12月25日
石油カルテル10
[30 May 2004] http://servihoo.com/channels/kinews/v3news_details.php?id=43478&CategoryID=47  タイムズ誌はペンタゴン内部Eメールを入手。そこにはポールウォルフォウィッツからダグラス・フェイスがイラク石油復興当局(RIO)の契約権限を獲得したと記されていた。日付は2003年3月5日。  そのEメールはフェイスが莫大な金が動く契約アレンジを許可したと。メールにはこうある。 「明日ホワイトハウスに報告する。我々は副大統領事務所と打ち合わせを行っているので問題はない」と。  それから3日後、ペンタゴンはハリバートンに独占的な契約をプレゼントした。ハリバートンは今年発表された軍産トップ10の 7位に入るに至った。ハリバートンがイラクで儲けた金はチェイニーが言うよりも大きい。かつてオニールはチェイニーが「赤字など問題じゃない」と言い放っていたことを暴いている。  一時、ハリバートンの過剰請求が批判されていたが、その後もハリバートンに対する発注が行われている。  2003年にはハリバートンのストックオプションがチェイニーにプレゼントされている。 Cheney Took in $178,437 from Halliburton in 2003 http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=584&e=5&u=/nm/20040413/pl_nm/bush_cheney_taxes_dc  チェイニーは昨年9月にNBCのMeet the Pressに出演し、イラク契約への自身の関与を否定していたわけだが、チェイニーのスポークスマン、ケビン・ケレムスは(チェイニーが会社を去った)2000年以来ハリバートンを含む政府契約に一切関与したことはないと従来通りの言葉を繰り返している。  ペンタゴン・スポークスマンはEメールは単にハリバートンに独占的な契約を与えることで議論が起こることが予想され、副大統領のスタッフに注意を喚起したかったのだ、などと言っている。  ラムズフェルド、フェイス、ウォルフォウィッツ、チェイニー、ルイス・リビーらは、ブッシュのイラク戦争の推進者の核となる。  ところで、ガーディアンのリビア核部品の報道もあったが、ここでやはり気になるのが、この報道のまさに前日、29日サウジで起きたテロだ。  犯人は人質をとって立て篭もりながらも、要求はなく、伝えられているのはネットを通じたハリバートン批判の犯行声明だけだった。    彼らは何のために立て篭もったのだろう。あたかも注目して欲しいかのようではないか。  ともあれこれでハリバートンは晴れてテロリストの被害者となったことは間違いない。テロとの戦いに参加する清く正しいあなたの仲間だ。  おまけでわざわざ首を切って殺害しているのも興味深い。ニコラス・バーグ氏の斬首ビデオの疑惑は世界を駆け巡り、28日シドニー・モーニング・ヘラルド紙が取り上げる に至っている。  ところでハリバートンのナイジェリア汚職スキャンダルの弁護を行うのは、かのカーライル、ジェームス・ベーカーの弁護士事務所 である。ハリバートンはカーライルの主要投資先のひとつである。  カーライルとサウジの話はここで今さら言うまでもあるまい。  ペンタゴンは米英主体の連合軍の名称を「多国籍軍」と改め、組織改編に乗り出している。チャラビの親戚、詐欺師スパイを新首相を置き、イラク権限委譲を前に国連決議に向けて動いている。 日本もそうだが、アメリカは殊のほかスキャンダルに対して神経質になっているに違いない。 米副大統領がイラク石油事業発注に関与? タイム誌報道(朝日新聞) http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/188.html 投稿者 あややの夏 日時 2004 年 5 月 31 日 12:32:18:GkI4VuUIXLRAw (回答先: ペンタゴンEメールが示すチェイニー、イラク契約ハリバートン便宜供与 タイムズ誌 投稿者 FakeTerrorWatcher 日時 2004 年 5 月 31 日 11:36:51) 米副大統領がイラク石油事業発注に関与? タイム誌報道 31日発売の米タイム誌(電子版)は、チェイニー米副大統領が最高経営責任者(CEO)を務めていたエネルギー大手ハリバートン社が米国防総省からイラクの石油関連事業の発注を受けた際、チェイニー氏が関与していたことを疑わせる電子メールを入手したと報じた。同社のイラク復興事業受注にからんでは不正疑惑が相次いで浮上しており、副大統領の関与も指摘されてきた。今回の報道が事実とすれば政治問題になりそうだ。  同誌によると、電子メールは陸軍工兵隊当局者が03年3月5日付で発信したもので、イラク復興事業の一つである数十億ドルの石油関連事業について記している。  メールによると、ファイス国防次官が「石油関連事業を履行する権限」を上司のウォルフォウィッツ国防副長官から得たとしている。ファイス次官は「ホワイトハウスに明日報告することを条件に」契約内容について了承しており、「契約に関して副大統領事務所と調整済みなので、何も問題は起きないだろう」と記している。その3日後には陸軍工兵隊が契約をハリバートンに発注したという。  副大統領スポークスマンはタイム誌に対して、「(00年以来)副大統領はハリバートンを含むいかなる企業への発注にも関与していない」と答え疑惑を強く否定。国防総省スポークスマンもメールの趣旨について、「ハリバートンに単独発注する際には議論が予想されるため、副大統領事務所のスタッフに注意を促したかった」と説明した。  ハリバートン社は米政府からイラク復興関連でガソリンなどの燃料輸入や米軍基地への給食提供、軍需補給業務など多額の発注を受けている。しかし、契約額が高すぎるため、水増し請求した疑いが指摘され、国防総省が調査を開始。3月にはガソリン燃料輸入に関するハリバートン社との契約を撤回し、他社と新契約を結んでいる。 (05/31 12:00) http://www.asahi.com/international/update/0531/005.html 『米軍がイラク復興事業からハリバートン以外の企業を排除する汚い手口』 http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/190.html投稿者 FakeTerrorWatcher 日時 2004 年 5 月 31 日 13:31:32:ctKRGOvG/DIEQ (回答先: 米副大統領がイラク石油事業発注に関与? タイム誌報道(朝日新聞) 投稿者 あややの夏 日時 2004 年 5 月 31 日 12:32:18) >ハリバートン社は米政府からイラク復興関連でガソリンなどの燃料輸入や米軍基地への給食提供、軍需補給業務など多額の発注を受けている。しかし、契約額が高すぎるため、水増し請求した疑いが指摘され、国防総省が調査を開始。3月にはガソリン燃料輸入に関するハリバートン社との契約を撤回し、他社と新契約を結んでいる。 (05/31 12:00)  かつて、疑惑が出てもペンタゴンは静かに発注を継続。金の返還をしたと思いきや、ほぼ同額の受注のプレゼントがイギリスから。 ■あきれたアメリカ 過剰請求のハリーバートン子会社KBRに再びビッグプレゼント http://counternews.blogtribe.org/entry-0ee3985f35e612d0b8aab7af6a82707f.html ■ハリバートン子会社KBR、イギリスで受注 http://counternews.blogtribe.org/entry-53659aff855c97bcc9a06e96380c40d8.html  そして、3月というタイミングはどうかというと次の通り。要はガソリンの配給などというサプライ品のカス仕事を他に回したというだけ。確かに過剰請求があったという証拠には他ならないわけだが、朝日の報道は何とも中途半端で、ハリバートンがどでかい制裁を受けているかのような印象を与える記事だ。  以下参照あれ。 工兵隊によると、イラクの石油産業を戦前レベルにまで復興させる再建事業は220プロジェクト、約11億4000万ドルの規模。それを2004年3月までに終了させる計画だ。『米軍がイラク復興事業からハリバートン以外の企業を排除する汚い手口』 http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0308/09a.html  サンフランシスコの建設・エンジニアリングの最大手の一つ、ベクテル・グループは、イラクの石油産業再建の契約を取る入札から手を引くそうだ。なぜか?戦争中からすでに再建事業に関わっている石油大手のハリバートンが、米陸軍工兵隊の保護を受け、再建事業の美味しいところを事実上独占する見込みだからだ。  3月に「イラク戦争で大儲けする企業の元CEOは……」で報じた通り、ハリバートンの前最高経営責任者は米副大統領のディック・チェイニーだ。戦争中から元副大統領のCEOをやっていた企業が復興事業を独占するのはあまりに露骨なマッチポンプじゃないか、という批判が強かった。  イラクの復興事業を事実上、仕切っている米陸軍工兵隊は、そうした批判をかわすために、再建事業を入札制にして、一見、フェアな競争にしている。しかし、巧妙な手をつかって、ハリバートン以外の企業を締め出しているのだ。アメリカ人ってのは、ホント、こうした偽善のテクに長けてるねぇ(笑)。《アート》と表現していいレベルに達してるぞ。  今日のニューヨークタイムズのビジネス面に、その汚い手口が詳細に出ているので、紹介しよう。 工兵隊によると、イラクの石油産業を戦前レベルにまで復興させる再建事業は220プロジェクト、約11億4000万ドルの規模。それを2004年3月までに終了させる計画だ。  再建計画は3段階に別れている。工兵隊のタイムテーブルによると、最初の2段階が終了するのは今年の大晦日。そしてこの2段階までの事業の総額が9億6700万ドル。要するに全体の8割5分がここまでで終わってしまうのだ。  ところで、工兵隊が《フェアな入札》として示した入札スケジュールは、入札応募の締め切りが8月15日、10月15日までに事業を請け負う企業を発表するというもの。 「実質的に米軍御用達の工兵・技術者軍団」と言われているハリバートンの技術・建設部門のKBRは、すでに3月の段階からイラク入りして、輸送人員の派遣、ロジスティック関連物資、占領軍のインフラ全般の大半を請け負い、さらに油田火災の消火作業を始めとして、どんどん復興事業を始めている。  一方、工兵隊の入札スケジュールに従うライバル企業は10月15日からスタートすれば、年内に事業を始めることさえ危ういのだ。要するに、復興事業の85%は自動的にハリバートンの子会社の手に落ち、残りの15%をライバル企業が奪い合うという実にアンフェアな構図になっているわけ。  冒頭に書いたベクテル・グループは、こんなふざけたゲームに付き合えるか、と入札から降りたのだ。同社はイラク石油省と直接交渉して将来の石油事業に食いこむ方向に計画を変更した。  ハリバートンはイラク戦争でガッポリ稼いでるぞ?。NYTによると、第2四半期は2600万ドルの黒字。360億ドルの収益の9%がイラク戦争関連のものだそうだ。1年前の同時期は4億9800万ドルの赤字だったことを考えれば、絵に描いたようなマッチポンプ、軍産の癒着だよなぁ。 ああ、汚ねぇ…… 2003年8月9日 情報ソース NewYorkTimes:RivalsSayHalliburtonDominatesIraqOilWork

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